皆様こんにちは。悠花堂はり灸院 副院長の工藤真です。
この欄では当院の患者様からの質問が多い事柄を取り上げていきます。
日焼け②
前回は日焼けの原因などをお伝えしました。
今回は日焼け対策、骨に与える影響、日焼けしやすくなる食べ物についてお伝えします。
【 日焼け対策 】
まず紫外線を浴びないようにしましょう。
紫外線は特に4~9月の期間が線量高いです。
帽子や日傘、サングラス、アームカバー、最近では紫外線対策を施したストールやカーディガン等もあるので活用しましょう。
もちろん日焼け止めも効果的です。また健康的に日焼けしたい場合は炎症を起こしやすい中波長(UVB)を効率よくカットするオイルなどをうまく活用しましょう。
もし日焼けしてしまったら、内と外側からの保湿が有効です。
皮膚の細胞を効率的に補修するには良質のタンパク質と各種ビタミンやβカロテンなどの摂取が良いでしょう。
【 骨との関わり 】
骨粗鬆症の事を気にされている人は多いですよね。紫外線は骨との関わりもあります。
骨の生成強化には皮下にあるビタミンDを活性化させる細胞を紫外線が刺激する必要があります。
ビタミンDは、ビタミンというよりホルモンに近い存在なので効率良く分泌する事が大事になります。
夏は木陰で30分、冬は外で1時間ほど日光にあたると良いといわれています。
ただ紫外線が皮膚の負担にならないように、少しずつこまめに日光にあたり、一日で合計15分ほど日光浴できれば十分と思います。
窓越しで室内で日光浴したいという方もおいでですが、ガラスはビタミンD生成に関わる紫外線(特にUVB)を通しにくいので効果はあまり期待できません。
また過剰な紫外線対策ではビタミンDの不足が心配される事もあり(特に乳児)考えものです。
【 紫外線と食べ物の話 】
ソラレンって聞いたことありますか?
一部では光毒性物質なんていわれている成分で、食べ物の中に含まれています。
食べてから2時間ほどで吸収され、7時間ほどで排出されるまでの間に体の紫外線への感受性を高め、さらに光により活性化する成分です。フルーツや野菜に多く含まれています。
この成分を摂取していると普段よりも[ しみ ] [ しわ ]の原因物質であるメラニンを多量に生成されてしまいます。
日差しの強い時間帯にソラレンを摂取する事で日焼けしやすくなる可能性が高まりますね。
どんな食物に含まれているか確認しましょう。
果物
多い:レモン・オレンジ・グレープフルーツなど柑橘類・キウイ・いちじくなど
少ない:リンゴ・スイカ・バナナ・イチゴ・桃・ブドウなど
野菜
多い:セロリ・パセリ・大葉・ジャガイモ・キュウリなど
少ない:大根など根菜類・ネギ・レタス・キャベツ・トマトなど
実は含有量の多い食べ物でも日焼け後の回復には役立つ食べ物も多いので、日差しが少ない時間帯での摂取をおすすめします。朝食に果物やスムージー等でソラレンを摂取している人は意外に多いです。
【 肌からの影響にも注意! 】
キュウリを使用したパック後や柑橘類のエッセンシャルオイル(無含有の製品もあります)でのマッサージ後に紫外線を浴びると[ しみ ]の原因となります。ソラレンが付着した状態でも作用しますので油断は禁物です。
日焼けの事を少しでも知っていただけましたか?
肌の回復は内側から整えるのが大事です。睡眠・食事・運動をバランス良く行いましょう。
当院では内側( 調整鍼灸 )と外側( 美容鍼 )でお手伝いが可能です。ぜひ体験してみてください。
横浜市青葉区青葉台にある悠花堂はり灸院は、はり・きゅう・マッサージの治療院です。
YNSA(山元式新頭針療法)、美容鍼灸などの施術や老人施設等への訪問を行っております。